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【便秘改善の基礎知識】腸(おなか)のはたらき、食べ物を栄養にかえる仕組み

おなかの調子はどうですか? 腸(おなか)は「第二の脳」とも呼ばれ、体に良いものと悪いものを考えて、脳の信号を待つことなく独自に栄養の吸収に働く器官です。 腸内環境を良好に保つことは、健康な毎日を送るためにとても大切です。

「はたらくおなか」のコラムでは、便秘の予防や解消、日々の食生活のヒントといったトピックを、「腸の健康」という視点からお届けします。
皆様の健やかな暮らしの参考として、是非お役立てください。

私たちは毎日、様々な食べ物を食べる事でからだに必要な「栄養」を取り入れています。食べ物はどのようなプロセスを経て、からだをつくり、エネルギーを生み出す「栄養」として利用されるのでしょうか。私たちの健康、とりわけて便秘の予防や改善にもとても大切な腸(おなか)の働き、まずは消化と吸収の仕組みを整理していきましょう!

1.からだをつくる、エネルギーになる、食べ物が栄養に変わるみち

食べ物から得た栄養素を使って、私たちは体をつくり、活動するためのエネルギーを生み出しています。食べ物をエネルギーや体の成分に変えること、それが「消化と吸収」。

消化と吸収は、「消化管」と呼ばれる口から肛門までつながる一本の長い管を通りながら行われます。
食べ物が口にはいると、まずは飲み込みやすいようによく噛まれ、食道を通って胃に到達します。
胃ではたんぱく質や脂質などの「消化」がすすみ、さらに食べ物は栄養素の「吸収」が行われる腸にたどり着きます。
小腸では体に必要な栄養素が吸収される一方で、消化されない(栄養として使われない)成分が大腸に送られ、これらの一部が便となり、体外に排出されるという訳です。

消化管は口と肛門を通して体の外につながっており、外と内の窓口として様々な物質と接している組織です。
消化管という窓口を通過する過程で、体に取り入れるべき物質とそうでないものの選別が行われ、それにより、私たちは栄養の確保のみならず、有害なウィルスなどからも体を守っているのです。

食べ物は、私たちが最も多く外から取り入れる物、そして私たちの体にとても大きな影響を与える要因の一つです。
日々の生活で何を食べた方が良いのか、胃や腸といった消化管に大きな負担をかけない様に意識する事は、便秘や下痢の予防のみならず、私たちの健康維持にとっても重要なのです。

2.はたらくおなかの基礎、栄養の消化と吸収

栄養素の大半は、小腸から吸収されます。効率的な栄養素の吸収を可能にしているのが、小腸内で働く様々な「消化酵素」の存在です。
小腸には特にたんぱく質の消化を促進する酵素が豊富に存在しています。

たんぱく質が小腸まで運ばれてきたとき、たんぱく質は既に胃液の作用である程度分解されていますが、まだ体に吸収出来るほどではありません。その最後の仕上げを行うのが小腸です。
たんぱく質は、小腸でトリプシンなどの分解酵素によってさらに細かく分けられ、小腸の粘膜から吸収された後にアミノ酸になります。
そして小腸の表面のヒダにある、多くの毛細血管やリンパ管を通じて吸収され、吸収した栄養素を利用する肝臓に迅速に送りだされます。
ここではじめて、私たちは食べたものを「栄養」として使うことが出来るのです。

長い消化のプロセスを辿ってきた食べ物が、ようやく体の中に取り入れられる場所こそが小腸。
ここからまた、各組織や臓器に必要な栄養素をつくり、供給するといった、新たな体内のプロセスがスタートしていきます。

健康な体の元となる栄養素をしっかり確保するためにも、小腸の働きはとても重要です。

3.吸収と排出、おなかをキレイに保つ大腸のはたらき

主に栄養素の吸収に働く小腸に対し、大腸は小腸で吸収されなかった水や電解質を吸収します。
そして消化吸収されなかった残りカスを便として形成し、最終的に肛門から排出する役割を持っています。

小腸で消化吸収されずに大腸に送られた食べ物の残りは、まだ水分が多くドロドロした状態です。ここから余分な水分が吸収され、便が作られるのです。
作られた便は一旦大腸内に溜められ、便を押し出す腸の「ぜん動運動」によって体外に排出されます。
便の量は食事中の食物繊維の量や消化・吸収のしやすさの影響を受け変わります。
特に食物繊維は消化されずに大腸まで届き、しっかりとした便をつくり、さらにスムーズな排便を促す、といった働きで、便秘の予防に効果的とされている、とても大切な成分です。

食物繊維は野菜やきのこ、海草類などに豊富に含まれます。これらが不足する食生活が続くときは要注意なのです!

おなかを元気に保つために、気を付けたい3つのポイント!

1.食べ物はしっかりと噛みましょう!食べ物を栄養に代える第一歩、まずはよく噛むこと。

2.食事はバランス!色んな食べ物から色んな栄養、偏りなく、上手にとりいれましょう!

3.やっぱり野菜、大切です。しっかりとした「便」をつくるためにも食物繊維たっぷりの野菜は欠かすことができませんね!

【まとめ】

食べ物から様々な栄養素を補う事は、私たちが生きていく上で必要不可欠です。栄養を上手に消化・吸収するためには、特に腸の働きが重要なポイント。食べ物が最終的に排出される「便」は、私たちの健康を映し出している、大切なおなかからの「お便り」です。まずは毎日のバランスの良い食事を心がけ、便秘のない、キレイなおなか環境をつくっていきましょう!

【参考URL】食物繊維と消化・吸収機能
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi1941/51/5/51_5_251/_article/-char/ja/